(所長雑感)
夏の昼下がり、ある盲老人ホームを見学する機会がありました。
さすがに、普通の施設にはない静けさを感じました。
でも皆さん元気で暮らしておられ、短歌や俳句を作って、機関紙に歌集も載せておられました。
その中で、全盲で耳も聞こえないお年寄りの作られた短歌が心に残りました。
盲聾われ 宇宙で発信するごとし 応答せよ 応答せよ!
宇宙で発信するごとし、とはまた、なんたる静寂、なんたる孤独でしょうか!
そして、まったく応答が期待できないことのあきらめ・・・
たとえ一度であっても、生の声で励ましてあげたい気持ちになりました。